お久しぶりの内装屋さんからのお問い合わせと言うか、疑問に思ったみたいで…
「この前、病院行ったらさ、コンセントに白とか赤とかあるの…あれ何?以前、病院の設備や機械の仕事やってたよね?」って…
今の時代、ググりゃ分かるだろうにwww
まぁ、何事も興味関心を持つことは良いことですよ。

医療機関に出入りする技術者なら知っていて当然ですが、一般の方には馴染みも無いでしょうから、分かりやすく記事にしてみます。
電気工事士さんなら知っていて当然なんですがね、病院の工事の際も正しく敷設されていないものを見つけては指摘してきたので、医療機関の現場仕事をしたことがない工事屋さんだと要注意です。
大別すると現在は4つの種類です。

denkou-nouhau.comさんの資料にて説明します。
白色、これは皆さんの家庭でも使われる商用電源になります。
一般家庭と同様の使い方です。
赤色は、非常用電源になります。病室などに多く見かけると思います。
商用電源が喪失した際の自家発電機など病院の個別の電源となりますが、停電から起動までの時間に、それぞれ基準規格があります。
いたずらされると困るので詳細は触れません。白色以外は「普段は使うな!」って覚えてね。
緑色は、UPS電源、PCやサーバーなどでも無停電電源装置って聞いたことありますよね?こちらも商用電源が喪失した際、バッテリーなどより給電されます。
茶色は、無接地電源となり、病院内でもあまり見かけませんが、オペ室などに設置されています。
おや?非常用電源とUPS電源って、どっちも非常用でしょ?
気づきました?そう思って当然ですね。
先に説明した非常用電源にあった自家発電機とか商用電源喪失から給電にタイムラグがあったりするんですね。
対して、UPSは無停電電源なのです。分かりました?
まぁ、どっちも非常用に変わりないので、例えば入院することがあって、病室等で電源を取りたいなと思っても、知識のない方が赤と緑には、非常時の指示がない限り、プラグを差し込まない様にと言うことです。
そして、茶色は特別な条件下のみですから、一般の方には関係ないでしょうが、一応、説明しておきますね。
無接地電源とは、アースを取っていない電源と解釈すれば良いです。
つまり、機器が何らかの理由で漏電があっても、ブレーカー遮断器は作動しない電源になります。
例えばオペ中にブレーカーが作動してしまっては困ると言った使い方ですね。
漏電よりも、一時的にしろ電源喪失の方がリスクが高いと判断されるところのみになります。
昔のアース線のない配線と同じなのですが…
そんなの危険じゃん!って、なのでこの様な使い方には電源監視とか機器のメンテナンスも重要なのです。
成形の型では無く樹脂色を変えているだけの都合か、アースピンの差し込み口は開口していますし、アース線も付属していたりします。
医療現場では全ての施設ではないにしろ、この様に商用電源と違う電源が配線されていると覚えておいて下さいね。
さて、もうひとつ、次の写真をじっくり見て下さい。

商用電源のコンセントですが、何か違和感ありませんか?
ご自宅の壁面コンセントと比較して下さい。
写真の上下が反対?
半分正解であり、半分不正解です。
写真は間違っていなくて、この形が正常形で、GND(アース)ピンが上にあって、プレートにも⬆️上って入っているのが分かりますよね。
これは敢えて上にピンが来るように作られています。
理由は下記の通りです。

まだ、この様な製品が出回る前は、逆さまに設置することがルールになっていました。
現場でね「何だ、この電気屋、適当に工事しやがってよwww」って聞こえて来たので、職人さんに「貴方が分かって無いのですよ」と諭したことが時々ありましたね。
医療現場ではクリップとか注射針とか、電源ショートの可能性のあるものをリスクと考えて、備品ひとつですら、そこらの百均で買って済ませれるものと、そうでは無いものがあると言うことなのです。
因みに、医療機器の認証機関では、一例ですが熱交換用のスリットとか、ありとあらゆる隙間から、針を差し込んでみたり、金属性の部品やクリップなどを落として、電源部に接しないかなどの多岐にわたるテストに合格したものが市場に出てくるのです。
コンセントひとつと言え、医療の世界では事細かくルールがあることを、初めて知った方も居られるのではないですかね?
この機会に、ご家庭のコンセント、テーブルタップなど、一度、チェックしてみてはどうでしょう?

今日ではオスのプラグ側も、根元にトラッキング防止の黒いスリーブが掛かってますね。
もし、スリーブの掛かっていないコンセントプラグを見つけたら新しいものと交換することをオススメします。
また、プラグやタップに触れてみて温かかったら、タコ足など配線を見直して下さい。
家庭用商用電源はAC100V15Aなので、計1500Wまでですよ。
器具の経年劣化で抵抗が増えている場合もあります。
そしてあまり安い粗悪品は買わない。
X線検査でケーブル表記の太さの配線が実際は使われていなかった某国製のものも発見されています。
安さは正義ではなく、最低限必要なコストってあるでしょ?
そして、これは難しい判断ですが、例えば白いタップが薄黄色く変色していたり、茶色く煤けているところを見つけたならば交換を検討して下さいね。
因みに壁面コンセント器具や壁内配線を、DIYと電気工事士の資格の無い者が触ってはいけませんからね。
昔は交換したと言うお爺ちゃん!それは昔の話ですよ。
ドライバーでネジ緩めて器具を交換していた時代とは器具の形も取り付け方も法令も違いますからね。
出来るとやって良いは別の話と心得ておきましょう。
本当に電気が理解出来てるなら、人に聞かなくても分かるでしょ?ホームセンターで聞いてる時点で駄目確定です。
私は無資格者には絶対教えませんよwww
あるキーワードを使えば、無資格者だと直ぐに分かるんですからね。