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神道とモノ作りと趣味の辛口コンシェルジュ

60年ひと回りと言ったら?

60年と言えば、すぐに思いつくのは還暦じゃないでしょうか?

 

今年の干支は辰。

つまり龍であることは言わずとも皆さん知っている事でしょうけど、現代では十二支で簡単に言い表す事が多いのですが、正式には2024年は『甲辰(きのえたつ)』となります。

 

「きのえ」とはなんぞや?を説明すると、これには陰陽五行の理解が少々必要です。

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸は、1234567890にあたります。つまりは十干と言われるもの。

それを陰陽五行で奇数を陽、偶数を陰とし、並びを、木→火→土→金→水と振り分けて行きます。

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甲(1)きのえ、乙(2)きのと、丙(3)ひのえ、丁(4)ひのと…となりますね。

きのえ、きのとは、木のグループの陽と陰です。

「え」が奇数の陽、「と」が偶数の陰です。

これは神社でも、奇数は男、偶数は女と表す事がありますね。

 

次に、今年は甲(1)辰 「きのえたつ」ですから、10進法と十二支の12進法を並行して見て行くと、来年は、乙(2)巳 「きのとみ」となります。

じゃ、次の辰年2036年は丙(4)辰(ひのとたつ)です。

この先、2つ間に入って、ずれて行く事は分かると思います。そして、十干と十二支が、次に同じとなるところは、60年後となる訳なのです。

10と12の公倍数ではなく、五行にて陰陽として見ているので、120ではなく60なのです。

つまり還暦とは、暦が60年で一周りして、元に戻るって意味なのです。

これを六十干支と呼んだり十干十二支と呼んだりします。

 

今年がリセットの年と言われる所以は、十干が1に戻って、辰年が龍あり、干支の中で唯一空想の世界のものであって、龍は穢れを祓い、天高く飛翔の意味をするものと言われるところに理由があるのです。

又、陽でプラスの作用って事です。

 

じゃ、60年前の年には何があったのかを振り返ってみました。

1964年と言えば、東京オリンピックや新幹線開業と言われる方が多いと思うのですが、マイナス要素に目をやると、新潟地震そして富士航空日東航空などの航空機事故が目に止まりました。

地震地震大国ですから、関東大震災なら100年前ですし、60年サイクルの根拠論拠には欠ける部分もあるので、これはあくまでも参考までと思って下さい。

 

私は推命学の勉強も少々しているのですが、推命学では命式と言って六十干支の使い方が異なります。

十二支占いとか見ていて「俺、辰年なんだけど何か性格微妙に違うよなぁ〜。所詮、占いなんて遊びだからこんなもんさ。」って思った経験あると思います。

もし推命学に興味があったら、六十干支と命式の理解を深めると、面白い自分の発見に出会えるかも知れませんよ。