アルバイトスタッフで非常に頑張ってくれたN君が、いよいよ社会人デビューと言うことで挨拶に寄ってくれました。
就職希望先は学校で体育教員を目指していて、無事希望が叶ったとの報告をもらい、とても嬉しく思いました。
実は面接の所作等の指導を仰ぎに来るくらい、誠実で賢い子なので、きっと問題なく受かるだろうとは思っていましたが、本人の申し出もあり模擬面接的なアドバイスを行ったことがあります。
その模擬面接の中で、彼に『教師になったら、何を生徒に伝えますか?』と言う質問をしてみました。
はじめは学校での面接対策で覚えた様な、通り一遍倒の返答でしたので『それなら誰でも学べば出来ることだし、出来なきゃ君を採用する必要もないよね?もし同じ様な成績で人柄にも問題がないなら通勤費の安い人を選ぶよ。』
私の厳しい助言に困惑していましたが、非常に賢い子なので一生懸命考えておりました。
そんなところで、ひとつアドバイス。
彼は部活で靭帯断裂の怪我をしており、その後も何度か手術をして辛い思いをしていて、選手としての夢は諦めて体育教師を目指したのです。
その経緯を知っていたので、『君が体育教師になって生徒に伝えることは、自分が辛い思いをして来たことを、生徒に同じ思いをさせないってことじゃないのかな?それを知っているのが君の強みでしょ?』
彼は真っ赤な顔して頷き、腹に落ちた様で、『面接で使うかどうかは君次第だけど、今後、教師としてのモチベーションとしても大事なことだよね?無知、無茶、無理がいけないことと教えるんだよ。』と。
面接本番ではどうだったのでしょうね?まぁ、それは本人の実力と人柄ですからね。
教員としてのデビューが決まって本当に良かったです。
又、遊びに来てくれるそうなので、土産話なのか武勇伝なのか分かりませんけど楽しみにしています。
新社会人がんばれ!