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神道とモノ作りと趣味の辛口コンシェルジュ

赤玉土排除作戦(観葉植物編)

突然、不調になる観葉植物について、当方の経験や園芸関連の友知人の情報やアドバイスを下に検証した中間報告です。

 

ここで、植物に大切な事が「土の団粒構造」です。

畑に鍬入れして耕したりしますよね。

植木鉢でも同じことです。

適度に、水も空気も抜けてくれないと、生育不順だったり、根腐れしたり、枯れてしまいます。

詳しい資料を見つけたので参考にされると良いのかと思います。


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とても分かりやすい図なので、勝手に使っちゃいました。スミマセン🙇

 

先ず、観葉植物の根張りについて考えると、常時湿潤な状態では、残念ながら健康な根は伸びません。

皆さん、想像すれば分かると思いますけど、リビングでテレビを観ていて、手元にポテチやコーラー、ビールがあったら動きませんよね?

カウチポテトってやつですね。(死語でしょうか?)

お腹が減って、食べ物が手元に無ければ、キッチンへ行ったり、冷蔵庫弄ったり…ウロウロしますよね。

植物の根も同じ事です。

つまり、水分や肥料を積極的に植物の根に探させると言う事になります。

水切れの良い土、水持ち、肥料持ちの良い土を考えると言うのは、根が動く土である事です。

適度に隙間があって、湿潤にもなり過ぎず、水分と空気が通り抜けること。

そして植え込んだ時に株元がグラグラしないこと。

それらの土を作るのには、古い園芸界の教本だと、観葉植物では「赤玉土」や「鹿沼土」主体ってなるんですけど、この「赤玉土」には大きな欠点があります。

硬質焼き赤玉土と言っても、水やりや経年で崩れて赤土に戻ってしまうのです。

安価なものなど酷いもので、硬質とあるのに新品パッケージを開封して指でギュッとつまむだけで崩れてしまいます。

よって鉢底穴や鉢底石の隙間、スリット鉢のスリットの細い物などは、赤土で隙間と言う隙間を塞いでしまうのです。

赤土が水分を持ったら粘りますし、乾いたらカチカチに固まってしまうので、水切れは悪いですし、根が伸びるにも土質が硬いです。

先般の園芸インフルエンサーが言う「業界の教科書が古い」とは、この事です。

「鉢の土は1〜2年で変えましょう!」って聞きますよね。

それは土の養分がどうのってあるかも知れませんが、赤玉土が崩れる方が圧倒的に問題なのです。

 

それも、赤玉土の質によっては、1年も団粒構造を維持出来ませんので、知らぬ間に隙間が詰って、鉢の表面だけは乾いて、底土が硬かったのか、根も鉢の上方向に向かって、てっきり乾いて水不足と思って水やりをすれば、実は鉢底芯部は赤土でベタベタか、塊になっていて水も抜けず、そのため根腐れをさせるということなのです。

テストで育苗ポッドに赤玉土を使ったこともありましたけど、生育の調子が悪いので植え替えようと抜こうとしてもビクともせず、抜けても製氷機の氷かプッチン◯リン状態でしたw

しっかりと勉強しない園芸店スタッフなどは、何かと安直に赤玉土をオススメしたりしますよね。

今、振返り思うと、当方もそれが原因と思われる根腐れをさせた経験があります。

まぁ、適度に植物も枯れてくれないと園芸店も株が売れて行かないので、業界の大人の事情で若いスタッフには教えていないかも知れませんね。

業界の重鎮に文句言われそうですですけど…



と言う事で不調になった株を鉢から抜いて、試しに土はそのままに鉢に水を流し入れてみると、鉢底やスリットから水が抜けて来ません。1年経過してないですよ。

やっぱり赤玉土が崩れて隙間を塞いでしまっていますね。

そりゃ、突然、根腐れする訳ですよ。(手がドロドロで写真はありません)

 

そして、もうひとつ得た情報は、赤玉土は植物に必要な肥料分のリン酸を抱え込んでしまって、思ったほど植物に対して放出しないことも分かりました。

それじゃ高い肥料あげていても、充分、植物に届かないですね。お金の無駄使いだ。

何か、ここにも業界の大人の事情が見え隠れしますね。

 

そんな訳で我が家の最近、不調気味な鉢をチョイスして、鉢の土を試しにひっくり返えすこととしました。

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さて、使う用土は何が良いのでしょうか?

観葉植物と言えば、赤玉土鹿沼土が代表格ですけども、赤玉土のデメリットも分かりました。鹿沼土はpHが酸度の高い土になります。

植物によって適正もあるでしょうけど、野菜を作っている方など弱酸が良いらしい。観葉植物でも同じでしょうと思ったら弱酸性のpH6.5くらいでした。

(弱アルカリの話は土壌調整材のことでした。失礼しました。)

ですから、酸性のpH4とか鹿沼土オンリーでは駄目なのです。

 

そこで今回おすすめされて使用した土が「日向土」別名「ボラ土」と言うやつです。

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日向土 小粒

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園芸インフルエンサーさんに了解貰いました。

堂々、情報公開です♪

 

特徴は無機、無菌、pHほぼ中性、崩れない、水切れが良く、適度な保水力と保肥力、再利用が可能だそうです。

業界にもよりますけど「ボラ」って役に立たないとか意味に使われたりしますね。

でも、特徴を知れば観葉植物にはピッタリの内容ではないですか!

しかも洗って再利用可能って、資源のムダ遣いにもならないし、SDGs的にも良いんじゃないですか?

最近では土の再生材や環境破壊防止を考慮して、人口用土とかもありますもんね。

聞くところによると、西日本方面の園芸の先生で、積極的に日向土を推奨している方も居るそうです。日向(九州)ですから、そこに目をつけたのでしょうね。

植物ですからヒナタって素敵じゃないですか?ヒュウガですけどねwww

 

ただ、これも個々の生育環境が違いますので鵜呑みにはしないで下さいね。

何でも先ず自分で考えてみてやることが本来重要なのですから、努力した人にしか教えないと言うのは、せっかくの好意も仇になる相手が居るからなのですよ。

どの業界でも、やっぱり同じなんですね。

 

では、作業の内容まとめです。(手が汚れているので写真はありません)

まず株を抜いて、土はそのままに鉢に水を注いでみましたが、やっぱりタプタプに水が溜まって、一向に鉢底から水が流れ出て来ません。アウトです。

随分、時間が経ってから、ジワっと滲む程度でしたので、根は根腐れ寸前でした。

ある園芸店スタッフが言っていた根腐れの前兆として、土からカブトムシの臭いがすると言うのがよく分かります。

一旦、泥土を全て取り出します。お米を研ぐように鉢の土を全て細目のザルで洗いをしました。

足元が真っ赤になるほど赤土がドンドン流れ出てきますし、もろくなった赤玉土は、洗っていると崩れて無くなってしまいます。

洗っていると土の量が半分くらいになりました。

洗浄が終わったら、洗った土に日向土とココヤシとピートモスの多い観葉植物の土をミックスしました。

バークはキノコバエのこともあるので、少なめなタイプです。

今回の混合比率は、植物の品種次第だと思いますが、とりあえず弱った植物であることを考慮して、洗浄して残った赤玉土鹿沼土の混合2:新しい観葉植物の土2:日向土1辺りで様子を見ようと思います。


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昨日、午前中に処置した斑入りのモンステラですが、今朝、確認すると鉢底下に不要な水が抜けて来ているのが確認出来ました。

その他の鉢も水が抜けています。

そして、ポトスとモンステラには、葉の先端に蒸散して溜まった雫が沢山ぶら下がっていました。良いですね♪

複数の鉢に水やりしていると、基本だとは思いますが意外と見落としている場合があるんですよね。

 

更に園芸をしている方なら、気づくとは思いますが、軽く葉に触れると、ハリとコシが一晩で既に出てきているんです。

ポトスの寄せ植え鉢は顕著な変化でした。モンステラの1茎黄変した株も剪定はしましたが、明らかに葉がパリッと元気です。何かしんなりしてる時があったんですよ。

 

ザミオクルカス・レイブン。

これは分かりにくいので時間が掛かりそうですが、園芸店の方に聞くと鉢替えや株分けで、根や芋を溶かしてしまう人が、とても多いそうなので、私もやらかしたかもしれません。

ザミオクルカスについては、鉢が割れるくらい芋が大きく育ちます。

私も鉢が割れたので緊急に植え替えをしたのですが、植え替えた時に汚れた土とか微塵を流すために、水をかけ流ししますね。あれが乾燥好きな植物にはダメージを与える様な気がしています。

植え替える時には、新しい用土は先に湿らす程度に準備するか、根鉢には触らず、用土の足らない分だけ、日向土を隙間に入れて通常の水やり程度が成功率が高くなる気がしています。

これも写真にはありませんけど、デリケートなポトス・マーブルクイーンも根鉢は触らず、鉢をサイズアップして、根鉢ごと新しい鉢にそっと移動。日向土で不足分を埋めたものを2鉢作りました。

 

さて、成果はちょっと先になりそうですけど、無事元気になってくれることを楽しみにしています。