エレガントな姿から、高い地位を意味するステータスという名がついたポトス。
最も美しいとも言われる斑入りの品種です。
ポトス・エンジョイの変異種で、斑も不安定なら葉の形も不安定で面白い特徴を持ってます。
先の投稿にあるコナカイガラムシの被害を、一鉢が大きく受けて残念な思いをしたところもあり、その原因含めてのステータスのまとめです。
日々の管理は難易度低めで、水切れにも強く、他の品種よりツルを伸ばして大きくなると言うよりも、茎が太く間隔は狭く、ブーケの様にこんもりと育てたい方、初心者の方には良い品種だと思います。
土植えでは生育も旺盛で、気づくと大きくなっていて、時折、剪定をしなければならない理由もあって、気づけば土植えが3鉢、水栽培が3鉢まで増えて、我が家の一大勢力になってます。
他品種に比較して、そんなにツルを伸ばして行く感じもなく、ヘゴやフェンス仕立ての美しいものも見ましたが、かなりの手間であっただろうと想像が出来ます。
これは重要な事なので記載しておきますが、このポトス・ステータス。
登録品種と言って、「販売目的の定植を禁止する」とあるのです。
生産者さん以外が定植販売してはいけないのです。
ヤフオクとかメルカリとか、非合法な販売は禁止されています。
つまり、それらを入手するのも違法となりますから注意して下さいね。
昨今、グリーンバブルみたいな傾向があって、不届き物が発根発芽してもいない茎とか、とんでもない値段で売っている事も注意が必要です。
発根発芽してもいない茎が、何故、その植物と分かるのか?
手を出さない事が賢明です。
では、お店の流通状態を見てみると、季節的にも丈夫な株を販売出来る時期でも無いので、2023年10月の状況は、専門店でも殆ど見かける事はありません。
来季、お店に並ぶ季節を待ちましょう。
さて、ここまでポトス・ステータスの概要を書いて来ましたが、気になる事もあるので長くなりますが、気になる方はお付き合い下さい。
今回のコカイガラムシ被害より前に、別のステータスも春先に被害にあってます。
樹形がこんもりしている事と、葉にカールがあったりで、虫害が見つけにくく発見が遅れたのも事実です。
茎が密になりボリューム感を生む訳で、それが魅力のひとつなのですが、故に風通しが悪く、蒸れが起きやすいのです。
時折、健康な状態を維持する為に、間引き剪定が必要になります。
特に私が一番気になるところは、茎の別れたところが、脱皮したように薄皮が黒ずんで汚く見えるところ。
その奥にコナカイガラムシが潜んだりするので、時々、黒ずんだ皮を取ってはいるんですが、奥の方は手が届かないし、無理して手を入れると茎が硬いので折れたりもします。
次に土植えと水挿しの様子を見ていると、水挿しでは、他のポトスよりも明らかに発根が遅いです。
コナカイガラムシ被害の事を考えると、水挿しが良いとは思うのですが、大きくこんもりさせるに土植えにする必要があります。
まぁ、そこは好みで良いかもしれませんね。
先にも記述しましたが、ステータスは斑も葉も安定しない品種です。
真っ白の葉やら、濃い緑の斑の入る葉、元々、エンジョイの変異種なので、そもそも安定はしないのでしょう。不安定さも楽しみと考える事が出来るなら、面白い品種ですよ。
手間のかかる部分もありますけど、丈夫さや不安定ゆえの美しさが魅力である「ポトス・ステータス」のまとめでした。