あっ!丁度良いところに加藤さん♪

神道とモノ作りと趣味の辛口コンシェルジュ

小売業の危機 日本人のモラルを問う

昨日の続き、小売業の商品ロスについて深刻なお悩み相談。

「日本ってそんなに悪い国じゃないから、外国人がどうの…云々」と。

いやいや、今の日本人には一部モラルも常識もあったもんじゃないのが居るから気をつけないと、折角、苦労して10円、20円と利益を上積みしているのに、片方で1,000円だ2,000円と頻繁に万引きされていては経営として成り立たない訳ですよ。

商売ロスが出ていて経営が大変なのに、まだ赤の他人を養護する余裕があるのかと思ってしまいます。

 

極論、私など小売店に入って周りを見渡せば、10人に2〜3人は泥棒と思ってますよ。

それぐらいに思って、今の世の中は丁度良い。

調査判断基準の詳細は明かす訳には行きませんが、それくらい今の日本のモラルは酷いと言う事。

 

商売しているのに人を疑うのも顧客として疑われているかと思うと残念な気持ちになるかもしれませんが、どこの小売業も万引きには頭を悩ましているのです。

 

商売だからと言って必要以上にへりくだる事は何もありません。

時に「お客様は神様でしょ?」って、令和の時代にも、まだ一定率存在しますが、「自分は神だ」と言う神様は、私が学ぶ神道の世界には見当たりません。

以前も申しましたが、製造元=卸=小売=顧客。全て対等な関係なのです。

気に入らないのならば納得する他のところへ、納得するものを買いに行けば良い訳で、扱っていないものを出せと言われても不可能であって、ドラえもんのポケットでは無いのですから、何でも望みが叶えられる訳でもないと、それくらいのスタンスで良いのですよ。

商売をしていれば仕入れ先だって変えたりするんでしょ?同じじゃないですか?

それぐらいの強い気構えが無ければ、今の時代、不届き者達にお店を食い物にされてしまいます。

 

ここで忘れてならないのが、企業や商売においての絶対正義は利益を上げる事。

利益が無ければ、商品開発も出来なければ、仕入れも出来ないし、人を雇う事も出来なければ、店舗の修繕も出来ません。これが赤字続きなら、間違いなく閉店廃業ですからね。

お店が無くなる事は、その地の顧客の利便性を継続的に提供する術が無くなったと言う事なので、正しい商売だったと言い難く社会貢献も出来ていないと言う事になりますね。

万引き出来る店がその地域にあると、その地域には不届き者が集まりやすい傾向もあって、色んなところでゴミが不法投棄されたり、他にも犯罪が増えたりもするのです。

そう言った面でも社会貢献は出来て無いって事です。

高いの安いのって流動顧客の顔色ばかり伺っていても、競合他社の動向次第で、結局、あっちへこっちへと顧客は行くのですからね。

一般的に顧客全体の6割は流動顧客であり、2割が上顧客。更に2割がトラブルメーカーとしたものです。

昨今の何とかレビューとか気にしたところで、そもそも2割近くの勘違い顧客や悪意を持った者がいる訳で、n数増えて来ればレビューの結果など、3.5〜3.8程度に落ち着くものであり、その範囲の評価ならば良い店の部類に入ると思って良いのですよ。

 

商売においては利益にこだわる事。万引きなどよる不明ロスは敵であって、完全に無くす事は出来ないとしても、少なければ少ない方が良いに決まっています。

利益を赤の他人に盗み食いされているのですからね。

以上の事からも、特に小売業おいては万引き、窃盗犯など手加減無く徹底的に撲滅しないと、万引き出来る店の噂は、更に万引きを集めてしましいますので、温情とか言ったところで再犯率も高い犯罪ですので、甘やかす事なく意を決して捕まえる覚悟をする事です。

温情と言うならば、警察に引き渡してからでも出来る事で、店舗単位で見逃すなんてのは再犯には歯止めもかかりませんからね。それは偽善とも言って良いでしょう。

気持ち良くお客様を呼び込みたいと言う気持ちは分かるのですが、泥棒までも引き寄せる必要は無いですね。

効率化に偏ってスキだらけの店には、結局、変な輩が集まって来るので、良質の顧客が離れて行く傾向も理解しないといけません。

 

今回、相談者の店舗の棚ロスも結構な金額と点数になっていますが、商品ロスの調査も必要ですが、その間、通常業務も滞る訳で、早急に結果と対策を判断して、通常業務に戻らないといけませんよね。

 

最後に対策が功を奏して管理が行き届き、無事余剰となる利益が出るようならば経営者は必ず何らかの還元する事です。この時に経営者が先に着手すのではなくて、先に従業員に還元する事が大事。日々の従業員の努力の成果でもある訳です。そして、それらの還元はモチベーションの高い従業員を生み、店舗もお客様も良くなっていきます。

更には色々な手法で顧客に還元を行う事も大事ならば、設備投資やら減耗するものの修繕維持管理や刷新も大事ですね。

利益が出たと高級外車を買っちゃうとか経営者あるあるなのですが、従業員が見ている事を忘れずに。