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神道とモノ作りと趣味の辛口コンシェルジュ

【初心者ものづくり豆知識】そもそもDIYとは?

久しぶりに「DIYってどんな意味ですか?」って質問を承りました。

そんな事は誰でも知ってると言うかもしれないですけど、巣ごもり需要でDIYerが増えた様には見えますけど、本当にDIYの意味を理解して出来てる人は意外と少ないですよ。

 

 DIYの語源はDo It Yourselfの略で、「そんなもの誰でも知ってるわ!」と声が聞こえてきそうですけど、DIYとは第二次世界大戦後のイギリスから「自分達で出来る事は、自分達の知恵と力で、人の手を煩わさずにやろう!」との国民運動とスローガンであって、個々の自立した精神と社会貢献の例えである事を頭に入れておいて下さい。

 

じゃ、日本のDIYerのものづくりの世界を見てみると実態はどうでしょう?

正直、私にはDIYの精神には程遠いとしか思えません。

 

他人様に、そしてホームセンター行っては作り方を販売員に教えろ…って、人の手を煩わしているのですから、自己計画&実行でもないのでDIYでは無い。

それも教わる方が強気って「なんだそれ?」ですよね。

ホームセンターの販売員は売ることが仕事で、作り方を教えるのが仕事ではないと言う事。

それならば代価を払って技術を習得すべき、師匠や先生を見つけて了解を得て教わるのが筋ってものです。

更に無責任、他人任せの最たるものが動画配信でしょう。自分の頭で考えてますか?

自分で勉強して、自分で調達して、自分なりの工夫をしないのならば、相談を受ける側からしたら、それは全てが請負業務です。

 

販社と言えば巣ごもり需要に肖って、自分で鋸をひく事もなければ、ペンキも塗った事もない、ビスを打った事もないスタッフを販売員に配して、それらの者に聞いて一体何が分かるのでしょうね?右見ても左見ても無知無責任な集まりって事です。

結局、日本のDIYの位置づけはレジャーの延長でしかない訳で、外出がままならないから工作の暇つぶしであって、外出出来る様になればバーベキューだの、旅行だのと遊びに行く訳です。遊びと同じ位置づけなんです。

 

DIYの精神を理解し、身近なところに目をやれば、自分自身でやれる事はいっぱいある筈です。一例をあげれば料理なんかは立派なDIYです。

いずれも自己満足で良いですけども、成功と失敗が明確な方が技量の判断も成長も分かりやすいと言うもの。

要らんお世話ですけども、家で「お茶!飯!」って座ったまま動かず奥様に声かけてる方。箱作って奥さんに腕自慢してるより、焼きそばでもパスタでも炒飯でも作った方が遥かに有益ですよ。いずれ長年連れ添ったパートナーともお別れし、ひとりで生活する日が来るかもしれませんしね。

余談ではありますけど、DIYでリフォームしている旦那さんの姿より、黙ってプロにリフォーム費用を払う旦那さんの方が尊敬出来るって話も、奥様方から色々伺っていますので、何事も程々に…。

 

DIYとは?

『他人様に頼ること無く、自分で考え、自分で行動し、自立したひとりの人間として社会に貢献出来る人となる。』それがDIYの本質です。

日曜大工と木工作DIYが混同されていますけど、次元が違うのですよ。

時に「DIYしたいんですけど…」って来られる方がおられますけど、答えは『やってみたら良いじゃないですか?』が正解なんです。それ以上もなければ、それ以下もない。そもそもDIYは提供するものでは無いのですからね。

 

昨今DIYと同列で語られるBIYやSIYとは何ぞやと、少しだけおさらいしてしてみましょう。

 

【BIYとは】

Buy It Yourself:設備機器や材料を使用者が購入し、取付を業者に依頼する。

通販とかで買って、取付を契約業者に依頼するってありますよね。

部材の仕入れにあたって業者さんは資金繰りが不要ですから、便利屋さん的な仕事をしている業者さんには良いかも知れませんが、聞こえ伝わるところだと、発注が素人さんですので手配違いも多く二度手間三度手間で、請負う側にリスクもあってイマイチ普及しない感じです。

 

【SIYとは】

Supervise It Yourself:設備機器や材料の選び方などの助言を専門家に得ること。

どちらかと言うと日本はこちらかなと思いますが、本来ならば相談料金、見積料金が発生して然りなのに、サービス(無料)との解釈で、提供する側としては相応の知識量を持った人材確保や教育訓練にかかる経費を捻出しなければならないところなのに、メーカー系ならばいざ知らず、小売業あたりが真似したところで継続的な人材確保は難しいでしょう。

技術や情報提供出来るのは、運良く人材確保出来た期間だけの事ですし、小売や販社の考える様なボランティア金額では、あったところで再雇用の人材くらいで、勉強熱心な方をお見かけする事も少ないと感じますね。

 

『いかなる時も積極的に学び習得し、失敗と反省を受け入れて、変わる姿勢を持っていなければ、何事も成就しない。』と言う事ですよね。