昨日も飽きずにお米パトロールをしている方々が、売り場の前をウロウロしておりましたねぇ〜。
1年間に1人が消費するお米の量は、現代では約50kgと言われています。
月に割ると約4kgちょっとという事ですね。精米1合で150g、27合分。炊きあがりで茶碗軽く2杯分ですから、54杯分ですね。
我が家は二人暮らしで少食なので、5kg袋で約1ヶ月ペースなので合点の行く数字です。
一般的なお話しをすれば、1世帯4人で1ヶ月20kgあれば良いと言うことです。
そして、忘れてならない大事なことが、精米後のお米は劣化すると言う事。
基本は、精米後1ヶ月程度で消費するのが良いとされます。買い占めてタンス預金のように溜め込んで、気がついたらコクゾウムシだらけで食品ロスとか止めて下さいよ。
本当に必要な家庭に回ってないのですから。
今回の買い占め騒動で、かなりの偏った需要になってしまったことが、今、市場で起きている令和の米不足デマの一因です。
米業者の方から、今、一番の問題は、米を詰める袋が、急な需要増加で不足していて、お米はあっても出荷出来ないとの情報も聞いています。
某通販サイトでも、「パッケージが変更になる可能性がございます。」と表記しているところもありますね。少しでも早く出荷したいと言う趣旨のことなのでしょうか?
どう解釈するかは、個々のお考えで良いと思いますが…
お盆休みの最中、各製造、販売元も仕入れも物流も色んなところがお休みところに、皆して大騒ぎして煽った結果ですよ。
当然、休みで色々な物が動きませんし、トラックドライバーさんも、以前より時間の制限があるんだから、人手不足の中で、そう簡単に臨時で便を出せはしません。
普段に無い特需ですから、当然の様にスーパーなどから米が消えたのです。
それも米だけじゃないでしょ?水もですよね?米と水だけ運んでるわけじゃありません。
日本の近年の平均的な米需要年間見込みは約670万t。2023年産の生産量は約680万t。米需要は更に下落傾向です。
インバウンドと騒いでますが、需要は3万t程度。
因みに市場在庫は170万t。国も備蓄は100万t。確かに備蓄を放出するまでもなく、市場在庫を上手に回せよってことなのでしょう。
ただ、生産量に余力のある数値かと言えば、私は専門家ではありませんけど、減反政策のツケが表れて来たようにも見えます。
生産量を800万tを切ったところ辺りで、国も焦ったのか、減反政策も2018年には廃止になって、農家さんの自由度は増えたものの、今だに稲作田の転作、減反に補助金も出しているとも聞いています。
減反廃止で米作に舵を切り直した農家さんの人手不足も少子高齢化で深刻な問題です。
更に転作したものを戻すのも簡単では無いとの話も聞きました。
しばし、米騒動は続きそうですけど、例えば回転寿司屋さんや牛丼屋さん、コンビニが業務用米が足らないとの話は今のところ伝わって来ません。
まぁ、契約農家さんと言う一括買い上げと言う手立ても持っていますしね。
本当に現段階で米が足りて無いとは思わない事ですよ。
市場への供給量が追いついて来るまでは、買占めなどの行為は自粛して落ち着かせる事が、早く市場の安定供給に繋がると言うことのです。
そして、混乱が落ち着いたなら、農業の発展の為にも、ジャパンブランド米を少しでも多く生活に取り入れる。米離れと言っても、結局、主食は米と群がったんですから、農家さんを色んな意味で保護する政策も大事ですけど、転作する事に補助金じゃなくて、次は米作を続けることに補助金を厚くじゃないないとおかしいですよね?
あのコロナ補助金って医療機関に100兆円も流れているんです。利権で潤ったところは金の使い道に困るってやってるんです。それよりも国民の生活の根幹である食を支えるところに、必要なお金が流れなきゃおかしいですよ。そもそも税金ですし。
先般、心臓の精密検査に大きな病院へ行きましたけど、医療法人って基本、営利目的では無い筈です。
しかし、久しぶりに行ってみたら、次々に立派な立体駐車場を作ったりして、コロナでかなり手元に余力が出来たんだと言う感じでしたよ。
現場の医師や看護師は疲弊して大変でしょうけど、経営者サイドはウハウハじゃないですか?
さて、我が家の米も残り1kgくらいしかないので、麺やパン、冷食に置き換えてやりくりしてますが、そろそろ市場が落ち着いて欲しいものですね。
深読みし過ぎかもしれませんが、今回の米騒動。25年ぶりに改正された農業政策が火種かも知れませんよ。