神道をお勉強した方はご存知ですね。ご存じない方は、そうなのか…と、興味を持たれたらお勉強をして下さいね。
では、要点を簡単に。
「斎庭稲穂の神勅」(ゆにわいなほ)とは、天照大御神が天孫降臨の際に与えた三大神勅のひとつで、天照大御神が高天原で育てた稲穂を、瓊瓊杵尊(ににぎ)に与え、天上の如く米を作り初穂を供えるよう(収穫の感謝の意)、また、その稲穂をもって豊かな国へと繁栄させなさいと神勅(しんちょく)されたというものです。
この神勅には、次のような意味があります。
①日本において稲作は神代の時代から受け継がれてきたものである。
②日本人は神聖なお米を大切にし、稲作を守り続けていかなければならない。
③我が国が「豊葦原の瑞穂の国」であることの起源を示している。(豊かな大地と瑞々しい穀物を持つ国と言う意味)
この神勅に基づいて、毎年秋に宮中や全国の神社で行われるのが新嘗祭(にいなめさい)です。また、天皇一代一度の大嘗祭(だいじょうさい)では、天皇が自ら神々へと新穀を供えして、国と人々の繁栄を祈ります。
新嘗祭供御献穀田での田植えや収穫の神事も各地で行われていますね。
名古屋の熱田神宮でも、氷上姉子神社(名古屋市緑区)に隣接する田んぼで神事が行われています。
どうでしょう?今回の米騒動。天照の神勅をご理解されてのことでしょうかね?
本当に大切にしてるのかなぁ〜?
何か八つ当たり的に農水省大臣や職員を吊し上げしたりして、まぁ、農政の問題を指摘するのは良しとしても、そもそもは米不足と煽った者、買い占めした者が主たる原因ですから間違いのないように!
神道に興味が無くても良いですが、神代の時代からお米を大切にしなさいと言われていたのですから、皆さん、大切に扱いましょうね。
因みに三大神勅の残り二つは「天壌無窮の神勅」と「宝鏡奉斎の神勅」です。
宝鏡奉斎の神勅にある、〈要約〉「この鏡を見て私利私欲で民を苦しめていないかと、いつも自問自答し、そこに少しでも「我(が)」があるならばそれを取り除きなさい。
かがみ(八咫鏡)の「が」を祓って神となす。」これは天照大御神ではなく瀬織津姫とも言われています。とても素敵じゃないですか♪
この騒動、我欲のなすところではないですか?
神社をご朱印参りをするだけではなく、そんな言伝があったのだと、邪な欲(穢)を祓って是非お参り下さいね。
簡単に答えを頂けないのが神様です。しかし、正しく生きようとする者には、間違いなくメーセージが頂けますよ。