あっ!丁度良いところに加藤さん♪

神道とモノ作りと趣味の辛口コンシェルジュ

結局のところ103万は越えられない?

昨今、相談と言おうか愚痴と言おうか、とても多い話が…

「時給上がってもシフトが減らされ続けてるので、仕事変わろうかと思う。」とパート労働者さん達の話。

政府が時給を上げましょう!時限的に103万の壁を越えて働いても良いですよ。補助金がどうのと言ったところで、企業側にしてみたら人件費の原資が無ければ、企業側が考えることは、時給を上げた分、シフトをカットしたり、人員を減らしたりすることは自明の理でしょう。契約終了のタイミングを待っているケースもありますね。滅茶苦茶簡単な話ですよね。

高卒初任給を時間で割った金額を越えてしまう様な時給設定にしたら、そりゃそうなりますよ。

 

勿論、業績好調ならば当てはまらないかもしれませんが、パート労働者の方でも物価高騰の折り、極力、不必要な買い物は避けると思いますし、収入が増えなければ、当然、皆さん緊縮財政ですわね。企業とて業績が思わしくなけば緊縮ですよ。

余力が無ければ、金回りも良くならない訳で、業績も改善しないし、予算の下方修正なんて話が聞こえて来る中で、パート労働者の多い小売業などは、構造的に仕入れからの販売までの差益が利益なのですから、仕入れ値も上がっている中で、利益を出すのも一苦労であって、経費削減と考えた時に、一番負担になる経費は、やはり人件費。

 

例えば年収103万で考えれば、月8.5万円ペース。

時給が今まで1,000円ならば85時間。これが1,200円ならば70時間ですね。

大手小売業なら、これくらい平気でカットしますよね。

結局、相談のパート労働者さんの勤務実績のペースを見てみると、103万は越えないですね。

 

ルフレジとか導入する金があるならと言われた方もいましたけど、万引きなどの商品ロスが、あちこちで問題視されているのにも関わらず、機械を導入した方が良いと企業が判断しているのは、長期的に見た時、文句ばかりで働かない人間より効率的と判断していると言う事でしょう。

現に小売業店舗に従業員が少なくなったと感じてませんか?その分、一人あたりの負担が増えているので、働き方改革とは言えないと思いますが、どこかで、一部の仕事は近しい段階で人よりAIに変わるってありませんでしたか?

それが始まった様にも思えます。

 

更に昨今ハラスメントがどうのと、コンプライアンスに関する対策に、余分にお金が必要になったりで、機械ならば初期投資とメンテナンス分の減価償却で見れますが、人はそう言う訳には行きませんからね。ある意味、面倒です。

 

そして注意して見て行きたいところが、年金改定にある第三号被保険者の保険料負担案。

これが始まるとすれば、年金保険料の支払いが発生するので、仮に第一号被保険者と同額ならば、扶養枠内であってもパート労働者に月額1.6万強の納付が必要となります。

内容を見れば、扶養にあり年間130万円未満のパート労働で、年額15万程度負担が発生する試算となりますね。

 

ある企業の管理職に話をしてみました。

今後、厚生年金をかけてでも働いて欲しい人と、そうでは無い人の人選はあるのかと?

ハッキリとは言いませんでしたが、本人達から申し出は増えるだろうと…

人事担当者とて人の子ですから、貢献度の高い方から人選するのは当然の事でしょうね。

今まで扶養枠内だからと、繁忙期にお願いしても非協力的だったり、文句ばかりで勤務態度が非効率的であった方々も、嘘隠し無くおられる訳で、残念ながら人選から漏れていると思って間違いないと私は思いますよ。

 

まぁ、個々の労働に対する考え方や事情もあるでしょうから、他人がとやかく言う事ではありませんが、今後の年金改定を控えて、パート労働者の方々は、どの様な働き方が良いのでしょうね?