教育訓練の季節ですね。
お辞儀の違い、「釈」と「礼」と「拝」の違いくらいは、日本人なら知っていて欲しいですよね。
初詣に神社に行ったりしますよね?
参拝にもマナーはありますし、日本でビジネスと限らず生活するならば必要な所作だと思います。
何かと褒めて育てろとは言いますけど、基本も教えず「今の若い奴らは…」と言うのも大問題です。
私は褒めちぎる準備はありますけど、褒めるレベルに無いと言いましょうか…
新入社員さん達、面接試験対策とかで習っただろうに?と思うのですが、全然分かっていませんでした。
まぁ、そもそも元気よく自分から挨拶出来る子も少なくなった気はしますが…
ビジネススクールによって角度が違ったりしますが、そこは目安として気にせずに。
その昔は、「角度が悪いからやり直し!」なんてしごかれましたが、そこは現代風に弛めで説明しますね。
では、「釈」から。
会釈とか言いますよね。軽い挨拶レベルです。
通常のコミュニケーションレベルですから自然と出来るようになりましょうね。
最近、顎が出る若者が多いので注意しましょう。
目線を少し落とせば良いのですよ。
軽いお辞儀、角度は15度くらいです。
次に「礼」です。
馴染がありますよね。「一同、礼!」って学校でやりましたよね。
角度は30から45度くらいです。
相手の爪先を意識すれば良いのです。
そして「拝(最敬礼)」です。
角度は60〜90度くらいです。
ここまで深い礼は、日常生活にはあまり馴染みがないかもしれませんね。
それこそ、昔は社長室に出入りする時に、ちゃんと出来ないと叱られたりしたものですし、一例ですが、ご葬儀などで見ていて、よい年齢になっても出来ない人も多いのが事実ですけど、まぁ、腰痛とか、身体が硬いとか、お腹のお肉がとかありますしね。
でも何か杓子定規にペコペコしているだけだと、年齢的に情けないなぁ〜なんて思ってしまいます。丁寧って言葉分かりますか?と聞きたくなります。
体型とかではなく背筋に芯が通って、美しく深い礼が出来る方をお見かけすると、こちらも凛としますし清々しくて、尊敬出来ますよ。
では、下の絵ですけど、かなり深いお辞儀で90度ですね。
ここまでしようとすると、なかなか難しいですけど、コツは息を吐きながらお辞儀をし、自分の爪先に視線を置けば出来る様になりますよ。
実は神社参拝では、「拝」であることをご存知でしょうか?
「二拝二拍手一拝」となります。
出雲大社など例外的に四拍手だったりしますが、お辞儀は「拝」ですので、90度ですよ。神職さんを見ていても、かなり深いお辞儀です。
気づきましたか?拝殿ですよ。礼殿ではありませんよね。
しかし、一般的には「二礼二拍手一礼」で良いでしょう。
「拝」の場合、自分の前に間隔も必要ですし、人の沢山いる拝殿では、前の方が下がったりした時にぶつかったりして難しいでしょう。
因みに、鳥居をくぐる際は、人の流れを考慮しつつ「釈」で宜しいかと思います。
何でも深ければ良いのではなく、他者に配慮出来る人なのかどうかが一番大切なんですよ。
当方、神社へ行く回数も多いので、参拝で色々な方をお見かけしますが、時に凄い人に出会います。
「あの様に出来たら格好いいなぁ〜」なんて、お手本にと当方も意識はしますけど、ちゃんと出来てるかなぁ〜。