「マネージメントで、一番注意することって何ですか?」と言う若手マネージャーから質問があったのですが、私がいつもお答えするのは…
先ず『誰かがやってくれるだろうと言うのは、結局、誰も責任を持ってやらない。』と言うことに、注意をする様にお話をさせてもらっています。
マネージメントととかカッコつけて言う必要もなく、簡単に言えば段取り力なんですね。
その段取りの中で依存心が一番の大敵なんですよ。
ものづくりの世界でも段取り8割って、そこがしっかりしていれば、後は行動あるのみ。終わったもの同然です。
指示や段取りにおいては、期限とボリュームは先に明確であること。
コストを意識させること。
ほんの小一時間の仕事とて同様です。
指示する方も指示したからと、丸投げと言うのも超無責任です。
結果の評価も忘れずに!
又、ありがちな話が、朝令暮改とばかりに、施策が二転三転することは、極力避けないと、現場の労働意欲を削いでしまうことが多いと思います。
朝令暮改などとは言うけれども、そうそう不測の事態は現場レベルでは起きません。
因みに会社経営方針とか売上目標を、そんなに簡単に朝夕とコロコロと変えていますか?
朝令暮改など、予測力や計画性の無い管理者の逃げ口上です。
前日、前週、前月に、プランAやB、Cって、先手先手に物事を考えれる管理職で無いと、現場は錯綜、疲弊するだけなのです。
しかし、これが名ばかりの管理職には、理解出来ないんだなぁ〜。
ケチや文句だけは一人前で、更には立場や権力に拘る。
そもそも指示する方が思慮配慮が曖昧なのだから、結果も当然、曖昧にしかならない。
どこまで行っても責任は指示した者です。
如何なる場合も仕事においては、工程の管理はありますよね?ありませんか?行き当たりばったりの仕事をしているのでしょうか?
段取りが出来たら、決め事に沿って周知&実施させるだけのことです。
仕事なのに、変に「出来れば…」とか、「誰か…」とかは決して言わないこと。
そんな、ご機嫌を取ってる暇があるなら、その場でしっかり決着をつけましょう。
あとは個々の進捗状況を見ながら、良否の判断をして行くだけですよ。
手法は超簡単です。
一例ですが「Aさん、月末30日の15時までに、この要件を完了させて下さい。気をつけてほしい点は、これとこれ。何か問題が発生した時には、すかさず報告して下さい。」
5W1Hとか2Hとかありましたね。
権限も責任も納期も評価も不明瞭な仕事など、誰もやりたく無いですよ。
「あぁ、面倒臭い仕事振られた…」って誰しも思うのではないですかね?
少なくとも私はそうでした。
それと、期限前に仕事が終わっても新しい仕事は、本人が言うまでは与えないことも重要です。
有給休暇にしても良いじゃないですか?ご褒美ですよ。その権利があるのですから。
それらの基本習慣が、今の世の中、欠落してることが、とても多いですね。
ちょっとした習慣で、組織も仕事も良くなるものですから気をつけましょ♪
今回の若手マネージャーも自己反省で「期限が曖昧だった様に思う。」とありましたので、反省があるのですから、きっと頑張ってくれると思います。