あっ!丁度良いところに加藤さん♪

神道とモノ作り、趣味と人生の超辛口コンシェルジュ

ヒロミさんとDIYに関する誤解と真実

ものづくりの相談を受けていると、よく名前の出てくる「ヒロミさん」

何かにつけて「TVでヒロミさんがやっていたようにリフォームをしたい…云々」ってお聞きますね。

「タレントさんなのに器用ですよねぇ〜」「道具があれば自分にも出来そう」とか、時には批判的なところで「あんなのプロの仕事じゃねぇ〜よ」とか「台本があってヤラセだろ?」「絶対、影武者が居てやってもらってるんだろ?」「強度もあったもんじゃないよね?」なんて話もよく伺います。

 

先ず、ヒロミさんの本業は、タレントさんであることをお忘れなく。

但し、ヒロミさんのご実家の家業は工務店です。

何となく見えましたか?

 

家業が商売屋さんと言うのは、幼い頃から親の仕事に触れる機会が多かったりします。

ヒロミさんも、やはり遊び道具が鋸だったり木材だったりした様です。

これはサラリーマン家族には、なかなか理解が難しいでしょうけど、昭和の時代ならば、子供の頃から親の仕事を手伝うのが当たり前でもある時代背景ですし、家で見聞きするもの、言葉が既に業界用語なんですよ。

カッコよく言うならば、育ち、血筋、血統なのです。

大卒ぽっと出より、業界ではベテランってこともあり得ます。

wisteriaplus622.hatenablog.com

 

確かにプロの仕事かと言えば、そうでは無いかも知れませんけど、プロと言っておきながらも、昨今、素人の様なセンスの無い仕事をする職人も沢山居ますし、設計士、デザイナーなどでは、モノづくり現場のイロハを全く知らずやっているのも居ますので、その観点で、ヒロミさんがDIYerのハイエンドアマチュアと考えたなら、私が見るところ影武者の作業ではない様ですし、センスを含めてかなり立派な技量だと思います。

逆に専業だと自由な発想には至らないところがあるかも知れませんね。

『自由な発想と裏打ちされた技術』なんてカッコよくないですか?

 

前に一度、TVのDIY番組を拝見したことがありますけど、有資格者ではないとやってはいけない作業があるので、どうするかと思っていたら、テロップが入って専業の方が作業をしていました。

それは影武者ではないですよ。

 

プロの建築現場とて、やって出来なくはないかも知れませんけど、例えば電気工事屋さん、ガス工事屋さん、水道工事屋さん、内装屋さん、外構屋さん、造園屋さん…etc。

それぞれ専業の方々が作業をしてくれています。

有資格者でないと駄目な作業もあるのです。

 

それを、素人がTVを見ただけで、DIYで簡単に出来るようなつもりになってしまうのが、とても恐ろしいですwww

「プロにお願いすると高いから…」

本当にプロの仕事が舐められた世の中です。

経験則こそがお金の掛るところ。素人に簡単に出来たら職人全員クビ!

 

私は現在、自他共に認める万屋業ですが、建設家業の生まれで、子供の頃から職人達と一緒に飯を食い、頼みもしないのに職人達にしごかれて、それが嫌で家を出て、企業においては、いっぱい勉強し経験を積んで、資格を取ったり、道具等に、どれだけ投資をしてきたかと言うことですよ。

名古屋の田舎なら家一軒買えますわ。

 

「それは素人考えで無理難題ですね…」と言えば、上から目線で何だとか言うしね。

そもそも教わるほうが、上位のつもりって何なのよ?おかしいよねぇ〜。

 

教わるとは、自分が師と尊敬する人に対して、頭を下げて合意を頂いて教わるものでしょ?

教わるにも教わる技量も無ければ、相手にもされないのが普通なんですけどね。

商売だとしても、リスペクトも無い相手に媚売る理由もありません。

願い事があって神社に行ったら、頭を下げて賽銭入れて帰ってくるでしょ?

「賽銭入れて頭まで下げてやったんだからよ。願いを叶えろよな。」なんて人居ますか?

今の世の中ありそうですけどねぇ〜。

 

まぁ、何かと甘っちょろい、上っ面ばかりで、知る事も学ぶ事もせず、思慮配慮に欠ける方々の多いこと…本当に今の日本残念。