「汗水垂瀝。( 汗を流して一生懸命働くこと)」
勤労感謝の日は、二ヶ月ほど先になりますけどね。
とある記事に、久しぶりに、この言葉を見ました。
日本人の美徳精神です。
昨今では、額に汗して頑張っている方々を、敬う気持ちの欠片も持ち合わせていない人が増えたと思いますね。
上とか下とか、売り手だの買い手だって関係無いんですよ。いつも皆対等です。
お店などを見ていても偉そうに、店員に能書き言っているのを見かけますが、そもそもお店が営業してなきゃ、そこにお店が無ければ、貴方は買い物すら出来ないんでしょ?
額に汗して頑張ってくれている人が居るから社会が成立してるんですよ。
宅配便さんでも、この連日の猛暑の中、頭から汗だくになって、走り回ってくれるから、皆の生活が成り立って訳ですよね。
ならば一言「ありがとう」「お疲れ様」「身体気を付けてね」「ご苦労さま」で良いじゃないですか?
宅配便さんも人間ですから「次々、暇人が通販頼みやがって、自分で買い物行けばいいじゃん!」って本音では思ってるかも知れませんよ。
しかし、個々に生活するための事情もあるので、頼まざるおえないし、宅配便さん達も食ってくために稼がないと、生活していかないいけない訳で、荷主が無いのも困る。
世の中、何事も持ちつ持たれつですな。
なのに何故、額に汗する人に対して感謝する気持ちを持つ事が出来ないのでしょうか?
私は勤め先の清掃スタッフさんや警備員さんと、よく挨拶を交わします。
勘違いしている従業員など、掃除をしているところを迷惑と言わんばかりに、モップ掛けしているところを平然と通るのを見ています。
下手するとモップ掃除中のところを踏みますからね。後ろから飛び蹴りしてやろうかと思いましたよ。
人間の本質を垣間見る瞬間ですね。
落ちているゴミも拾わなければ、跨ぐって、それは認識しているって事ですよね?
その様な従業員には、私は何も与えません。改心するまで雑用しか仕事は与えません。大事な案件など任す訳無いじゃないですか。清掃スタッフさんがお客様かも知れないのにね。
君は何様のつもり?
一言「ご苦労さま。ここ通って大丈夫ですか?」って、慰労の念を込めて声掛けする事が、日々、大事と思わないといけませんよね。
以前、某社の社長を探していたら、清掃スタッフの詰め所で、スタッフさん達と菓子をつまみながら談笑してるんですよ。
日々、お疲れで息抜きに来ているのかなと思ったら「加藤君は分かっていると思うが、ここに来ると社員の本質が良く分かるんだよ。私の前では体裁ばかりの綺麗事や能書きを言ってるが、ここにおられる方々は人生経験が豊富だから、私より遥かに人間の本質を見る目がある。」陰口言ってるのも聞いているでしょうし、自ら諜報活動ですなwww
自分達のオフィス環境のために、額に汗する者を下に見て軽視する者は許さないと言う事でしょう。
その昔、「知恵を出せ。それが出来ない者は汗をかけ。それが出来ぬ者は去れ」経団連会長だった東芝社長土光敏夫氏の言葉なのですが、その言葉を見た松下幸之助氏が「そういう考えでは、経営は行き詰まる。その会社は、きっと潰れるで。」
松下幸之助氏曰く、机上論では無く、生きた知恵を汗の中から出せと言う事なのです。
言わずとも結果は、一目瞭然分かりますよね。
額に汗する者を、嘲る様な器の小さな人間にならない様に、いつも小さな出来事を見過ごさず、感謝の念を忘れずにです。
「貴方が感謝をされないのは、貴方が感謝をしていないから。貴方が大切に思われないのは、貴方が大切に思わないから。貴方が日頃からありがとうと言われないのは、貴方が日頃からありがとうと言わないからです。」滅茶苦茶簡単でしょ?
全てが理解出来ないとしても、相手を慮る気持ちですよ。本来、それを忖度と言います。
何か語意を勘違いしてませんでしたでしょうか?
ただね、汗が日本人の美徳と言っても、身だしなみは大事ですよ。
私も高齢者の仲間入りなので、オシャレとまでは行きませんけど、体臭には常々、気を付けてはおりまするwww